イオンリテールは、5月よりAIが適切な値引き率を提示するシステム「AIカカク」を、生鮮部門に適用拡大します。
このAIニュースのポイント
- イオンリテールが値引き支援システム「AIカカク」を生鮮部門に適用拡大
- 販売実績や天候・客数などの環境条件を学習したAIが需要予測し、バーコードで読み取った商品情報と陳列数をもとに適切な割引率を提示します
- 今回の生鮮部門への拡大にあたり「AIカカク」の適用品目はこれまでの約1.5倍に拡大
イオンリテールは、2024年5月より値引き支援システム「AIカカク」の適用範囲を、生鮮部門に拡大することを発表しました。
「AIカカク」は、過去の販売データに基づきAIが適切な値引き率を提示するシステムです。イオンリテールは2020年、デジタル化の一環としてAIを用いた需要予測に本格的に着手し、2021年に値引き支援システム「AIカカク」を総菜部門で実装しました。
また、2022年には日配品の一部に適用を拡大し、今回新たに畜産部門と水産部門に拡大します。また、2024年5月より、生鮮部門へ拡大します。
「AIカカク」は、販売実績や天候・客数などの条件を学習したAIが、「その日・そのとき」の需要を予測し、バーコードで読み取った商品情報と陳列数をもとに適切な割引率を提示します。
データに裏付けされた価格で販売することで、導入前に比べロス率が1割以上低減しているほか、値引きや売り切り業務に関わる教育時間も低減しています。
今回の「AIカカク」の生鮮部門への拡大は、部門ごとの販売特性や値引きによる売れ方の変化などを細やかに分析。また、店舗特性も考慮し、さまざまなチューニングを施すことによって実現しました。
これにより「AIカカク」の適用品目数はこれまでの約1.5倍に拡大します。「AIカカク」はイオンリテールが運営する約380店舗に導入されており、適用品目数は約1,200品目です。
出典:イオンリテール
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